lessコマンドで文字列検索したときに大文字小文字を無視させる設定方法
はじめに
古いサーバー環境では less の検索機能で大文字小文字を区別していなかったのに、
新しく構築したサーバで大文字小文字を区別するようになって使いづらかったため、設定方法について書こうと思います。
検証環境
大文字小文字を無視するオプション -i
less
コマンド実行時に、 -i
オプションを指定することで、 less
コマンド起動後の検索で大文字小文字を無視させることができます。
/etc/passwd
ファイルを less
で開いて検索する例を取り上げます。
以下のように less
コマンドをパイプで繋いで起動してみます。
less
内で /
を押すと検索が始まります。 user という文字で検索すると、以下の行だけがヒットします。
※下の例では、検索にヒットする部分を *
で囲んでいます。
今度は less -i
コマンドをパイプで繋いで起動してみます。/
をタイプしたあと user で検索すると、以下の部分がはじめに見つかります。
less -i
をデフォルト設定とする方法
less
コマンドで -i
オプションを付け忘れても検索時に大文字小文字が無視されるように設定してみます。
LESS
環境変数を設定する
LESS
という環境変数が設定されていた場合、これから設定を読み込んだ後に less
コマンドが実行されます。
これで、 -i
オプションをコマンドラインから渡したときと同じ挙動になります。.bashrc
などに追記しておくが良いですね。
ひとこと
古いサーバにはこれが設定されていました。
環境変数を設定してやることで同じように less
が利用できますね。
僕は以下のように環境変数を設定しています。
i
=/
キー押下で検索を行うときに、大文字小文字を無視するR
= 標準入力から受け取った文字列がカラーリングされていた場合、less
実行結果もカラーリングするX
=less
から抜けたときに出力結果がターミナルに残るようにする
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