Shell GPTでコマンドラインからChatGPTを呼び出す
はじめに
AI 技術の進歩、とくに ChatGPT に注目が集まっています。
これに伴い、ChatGPT を使った自動生成ツールが登場してきています。
これらのツールを活用することで、プログラミングの効率性を高めることができます。
AI を利用した自動生成ツールの 1 つ、 Shell GPT について紹介します。
Shell GPT を利用するためには Python が必要ですので、事前にインストールしておきましょう。ここでは Python のインストールについては取り扱いません。
検証環境
ChatGPT API はトライアル版のものを利用しました 。
言語モデルは GPT-3.5 です。
Shell GPT とは?
Shell GPT は、ChatGPT を活用したコマンドラインツールです。
コマンドラインから ChatGPT に対して質問を投げ、回答を受け取ることができます。
シェルコマンドの生成機能もあり、ユーザーの入力に応じて最適なスクリプトを自動生成してくれます。
利用者が作成したテキストドキュメントを入力として与えると、 Shell GPT はその内容を解析し、シェルスクリプトとして書かれたコードを自動生成します。
生成されたスクリプトは、必要に応じて修正できますし、そのままコマンドラインから実行できます。
インストール
Shell GPT は、以下のコマンドを実行することでかんたんにインストールができます。
OpenAI API Key の取得
Shell GPT を使うためには、 OpenAI の API Key を取得する必要があります。
OpenAI の API Key は以下の方法で取得できます。
- OpenAI のウェブサイト にアクセスし、アカウントを作成します。
- アカウントを作成したら、ログインします。
- ログイン後、メニューから「API Keys」メニューをクリックし、API Keys ページ にアクセスします。
- API Keys ページで、「Create new secret key」ボタンをクリックします。
- API Key が表示されるので、コピーして保存します。
取得された API Key は、 ~/.bashrc
あるいは ~/.zshrc
に OPENAI_API_KEY
という環境変数名で登録しておきます。
ここでは、秘匿情報のため、マスキングしています 。
ここまでくればセットアップは完了です。
Shell GPT の基本的な使い方
Shell GPT を使うには、以下のコマンドを実行します。
質問を投げてみます。
質問が悪かったのか個人的にはあまりしっくりこない回答でした。
もう一度、今度は少し文章を修正して質問します。
先程よりも納得感のある回答が得られました。
シェルコマンドを生成してくれるオプション --shell
--shell
というオプションを付与することで、質問に対して適切なシェルコマンドを生成してくれます。
省略形は -s
です。
生成されたコマンドを実行してみます。
正しくは 1m
ではなく 1M
ですね。
会話の流れを把握して回答してくれる --chat
オプション
sgpt
に質問を投げた場合、毎回質問の流れを読まない回答が返ってきます。
--chat
オプションを使うと、会話の流れを読んでくれるようになります。
--chat
オプションにはコンテキスト名(会話内容のタイトル)を指定します。
生成されたコマンドを実行してくれるコマンド --execute
生成されたコマンドを直ちに実行するためのオプションとして --execute
があります。
省略形は -e
です。
「直ちに実行」と言っても、実行直前に確認メッセージが表示されます。
y
と入力し、実行します。
悲しいことに、出力された内容すべてを実行するようです 。Command:
や Explanation:
といった説明文までコマンド実行されました。
--execute
オプションは使い所が難しそうですね。
まとめ
これまでプログラミング初心者が手掛けることの難しかったプログラム作成にも、敷居を下げることができると期待されています。
現在話題となっている Shell GPT は、シェルスクリプトの自動生成において面白いツールでした。
今後も、AI 技術を活用した自動化ツールの発展に期待が高まります。
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